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ロングテールSEO(パレートの法則を覆したロングテールの法則とは)SEOの基本第9回

こんにちは、スミリオンの吉田です。

 

今回は、ロングテールSEOについてです。が、その前に前提となるロングテールの法則と対でよく紹介されるパレートの法則について説明したいと思います。

 

ロングテールの法則をご存知ですか。小売業界におけるマーケティング理論の一つで、限られた人気商品の売上高よりも、その他多数のあまり売れない(ニッチ)商品の販売数を積み上げた売上高のほうが上回るという法則です。

 

この考え方は、インターネット普及以前の小売業界の常識とは、まるで正反対の法則です。

それまでは、パレートの法則が一般的でした。パレートの法則とは、イタリアの経済学者パレートさんが提唱したもので、別名80対20の法則、にっぱちの法則と呼ばれいます。先の売上高の例で説明すると、2割の人気商品の売上高が、全体の8割の売上高を構成するというものです。全体2割の要因が全体の様々な結果に大きな影響を及ぼすという法則です。

 

営業マンなら、売上上位2割の顧客が売上全体の8割を作っているから、上位2割の顧客を重点的にフォローしようという風に考えることができます。つまり多くの場合、全体の2割が重要で、あとの8割はそんなに重要ではない。だから重要な2割を見つけて、集中すべきという考え方です。

 

重要な2割を見つける手法としてパレート分析があります。これは、例えば売上高に関して重要な2割を見つける場合、縦軸に売上高、横軸に顧客、商品、エリアなどを大きい順に並べた棒グラフと、それらの累積量を示す折れ線グラフを組み合わせることで特定できます。

 

しかし、インターネットの普及ともに、この法則を覆す企業が出てきました。一番有名なのがAmazonです。みなさんご存知の通り、Amazonは書籍のネット販売からスタートし成功しました。パレートの法則で考えると、ベストセラーになっている書籍群が8割の売上げを占めるはずですが、そうではありませんでした。なんと、年に1~数冊しか売れていない本の合計額が、売り上げの大半を占めていたのです。